
前歯は抜歯すると痩せてしまいます。しかし増やすことも可能なのです。
現代の歯科医療は日々進歩しています。以前までは歯肉が衰退し失った部への治療方法としてインプラント(人工骨の土台)が最新技術として周知されていましたが、今は患者様自身の組織から再生した歯肉や骨を移植する方法もございます。すべての歯科医師ができる治療方法ではありませんが、当院では幾多の症例実績があります。これは前提ですが、人間の身体にとって異物となるものを埋入することは自然ではありません。もちろん、すべての症状に当てはまるものではないので、その患者様にとってインプラントが最良であればその治療方法を選択し提案します。
小川歯科では、可能な限り患者様が持つ組織を再生してありのままの姿に戻してあげる治療を心がけております。
痩せた歯肉を治す
前歯は抜歯すると、周囲の骨や歯肉が痩せて下がってしまいます。これは、前歯の特徴ですが、支えている骨が薄いため、感染や抜歯の影響で、さらに痩せてしまう事があるのです。
これを防ぐ方法は二つあります。
一つは、抜歯と同時に「ソケットプリザベーション」といって、歯を抜いた穴に、人工骨や補填剤を入れて、周囲の骨が後退するのを防ぐ方法です。
二つ目は、上あごの裏から、[結合組織]という歯肉を採取して、痩せた部位を元に戻す方法です。(他にもブロック骨移植法等があります。)
どの方法も、とても繊細な治療手技のため、すべての歯科医師で出来る治療ではないので、歯肉が痩せてしまってお悩みに方は当院までご相談ください。
抜歯の影響で前歯が痩せてしまった患者様の症例
痩せた歯肉の再生治療写真。歯肉が再生しているのが確認できます。
歯肉をさせた後に治療を行ない、きれいな口元に。しかも健康な隣接の歯を削らずに、インプラント治療も用いておりません。
治療について興味のある患者様はお気軽にご相談ください。
治療後から考え始める再生歯科技術の必要性
骨移植はやって良かった。歯肉移植をやればよかった。
とある患者様の例となりますが、2007年に骨移植をしてインプラント治療を行ない、両隣の歯を犠牲・歯を削ったり・ブリッジにすることなく、きれいに治せたので、喜んで頂きました。そこからメンテナンス検診を続けてきている中で、歯肉が溶けてきていることがわかりました。当時は仮歯での段階で、患者さんとの相談して、「歯肉の移植」はしませんでした。しかし、このような経過を診ると、「歯肉の移植」は、やれば良かったのだと実感します。歯科技術は日々向上しています。出来る限り、ご自身が持つ力(組織)でいつまでも活躍してくれる歯であるために、最新の技術と知識で治療を行なってまいります。
当院での症例紹介
骨移植や歯肉移植を行なった症例もございます。治療前の参考になれば幸いです。